リトアニア語の発音入門

kia liu šiau

やわらかい子音

子音と母音のあいだに入った i は、それだけでは読みません。前の子音を、日本語の拗音のようにやわらかくするしるしです。

おさらい

前のレッスンの l と r、v と b を聞き分けてから始めましょう。

確認

読まない i

kiaũlė(豚)の kia は、「き・あ」ではありません。日本語の「きゃ」と同じ、一つの音です。かなでは、「き」に小さい「ゃ」を添えて「きゃ」と書きます。リトアニア語では、ki に a を添えて kia と書きます。このとき i は、自分では音を出しません。kiau の au は、a から u へ続けて読みます。kiaũlė は、kiau-lė の二つの音節です。

この i は、子音と a、o、u、ū、ą、ų などのあいだに入ります。kiu は「きゅ」、nia は「にゃ」、šia は「しゃ」、čia は「ちゃ」、džia は「じゃ」と同じ音です。lia は「りゃ」、liū は「りゅう」に近い音ですが、l の舌ははじかずに、つけたままです。liū̃tas(ライオン)は、liū-tas の二つの音節です。最初の音節は、「りゅう」のように長く読みます。

bia は「びゃ」、pia は「ぴゃ」、mia は「みゃ」です。日本語の拗音にない via や sia も、同じように一つの音として読みます。

k + ia → kia 日本語の「きゃ」と同じです。kiaũlė(豚)の kia です。
k + iu → kiu 日本語の「きゅ」と同じです。kiùrti(穴だらけになる)の kiu です。
l + ia → lia 「りゃ」に近い音です。舌先を歯ぐきにつけたまま、はじかずに読みます。liáudis(庶民)の lia です。
l + iū → liū 長い「りゅう」に近い音です。ただし l なので、舌ではじかずに、つけたまま読みます。liū̃tas(ライオン)の liū です。
n + ia → nia 日本語の「にゃ」と同じです。vonià(浴槽)の nia です。
š + iau → šiau 「しゃ」に「う」を続けて、一つの音節で読みます。Šiauliaĩ(シャウレイ)の šiau です。
č + ia → čia 日本語の「ちゃ」と同じです。čià(ここ)の čia です。
dž + ia → džia 日本語の「じゃ」と同じです。džiaũgsmas(喜び)の džia です。

i を読むときは j を書く

i をはっきり「い」と読ませたいときは、そのあとに j を書きます。日本の言葉を読んだレッスンの Japònija(日本)は、ja-po-ni-ja の四つの音節です。最後の nija は「にや」です。一方、Vìlnius は vil-nius の二つの音節です。nius は、「にゅ」に s がついた音です。

日本語の「ヴィリニュス」には、l のあとに「イ」が入っています。リトアニア語では、l のあとに母音はなく、すぐに n に移ります。Šiauliaĩ(シャウレイ)の liai は、やわらかい l に ai が続く音です。この a は、あとで見るように「え」に近く聞こえます。

e と i の前でもやわらかくなる

子音は、e、ę、ė、i、į、y の前でもやわらかくなります。こちらはつづりに i が書かれていないので、目では見えません。

日本語でも、「き」の k は「か」の k より、舌が上あごに近づきます。リトアニア語では、これが i の前だけでなく、e の前でも起こります。mẽdis(木)の d、gėlė̃(花)の l、kẽlias(道)の k が、その例です。

前のレッスンでは、lãpas(葉)の l が太い音だと見ました。gėlė̃(花)の l は、反対に細く明るい音です。つづりは同じ l でも、あとの母音で音が変わります。

a が e に近く聞こえる

やわらかい子音のあとの a は、口が少し横に開きます。そのため、「え」に近く聞こえることがあります。čià(ここ)や šalià(そばに)を聞いてみてください。「ちゃ」と「ちぇ」のあいだのように聞こえます。つづりは a のままです。

t が č に、d が dž に変わる

日本語のタ行では、t が i の前で「ち」になります。リトアニア語でも、単語の形が変わると、t や d のあとに読まない i が来ることがあります。そのとき t は č に、d は dž になります。つづりも č、dž で書きます。

katė̃(猫)の語尾を、たくさんのものの「の」の -ų にすると、kačių̃(猫たちの)になります。t のあとに読まない i が入るので、t は č になります。mẽdis(木)の複数は mẽdžiai、žõdis(単語)の複数は žõdžiai です。見出しが t や d の単語でも、文の中では č や dž になることがあります。

拗音があるかないか

日本語の「びよういん(美容院)」と「びょういん(病院)」のように、リトアニア語でも、やわらかいかどうかで別の言葉になることがあります。kùrti は「作り出す」、kiùrti は「穴だらけになる」です。

聞き取り

読める単語

確認

読む練習

Màno močiùtė gyvẽna Vìlniuje.
祖母はヴィリニュスに住んでいます。
Šalià nãmo mãžas sõdas.
家のそばに、小さな庭があります。
Sodè žýdi gė̃lės.
庭には花が咲いています。
Po medžiù gùli katė̃.
木の下で、猫が寝そべっています。

まとめのテスト

このレッスンの文字を中心に、前の文字もまぜて出題します。 間違えると正解が表示され、その問題は正解するまで最後にもう一度出ます。